聞いてもらうこと=ペットロス=
ある20代の動物が大好きな方が、都会で一人暮らしをされていました。
フィレットちゃんやネコちゃんと一緒に暮らしていましたが、
悲しいことに、ある日、帰ると、フィレットちゃんが旅立っていました。
心臓発作だったようですが、突然のことで、どうしてこうなってしまったかと思い返すと、
前の晩に少し食欲がなかったことを思い出し、病院に連れて行かなかったことを悔やみ、
そのことをキッカケに仕事もままならず、辛い日々が続きました。

そして、療養のために故郷の北海道に戻り、生活を再スタートされました。
その方曰く、自分が重度のペットロス症候群になるとは思ってもなかったと、話されていました。
ペットちゃん達との暮らしは、都会で働く一人暮らしの生活にとって、とても大きな癒しだったそうです。
だから癒してくれた感謝の一方で、私がしっかりしていればと、申し訳ない気持ちでいっぱいになり、胸が張り裂けそうになったそうです。
そして、心は落ち込んでいても、周りはなかなか気づかないものなので、
一人で抱え込んでしまいました。

残念ながら、人の痛みは、簡単に分からないものです。
投げかける言葉も見つからないものですが、その方は、お医者さんやカウンセラーの方に、話しを聞いてもらうことで、復調に向い、今は、動物に携わる職業に就く夢を持って過ごされています。
強い心の痛みを抱える時は、一人で乗り越えようとせず、カウンセラーの方や、昔だと近くのお寺が聞き役だったかもしれませんが、上手く話せなくても、しっかり聞いてもらえる方を探すことは、自らができる大切な方法だと思うのです。